CLUB 496 ROOM

比べて納得!?エールとラガーの違い

基礎知識

■ブリュワーの大事なパートナー「酵母」とは?

ビールは何からできているでしょう?麦芽とホップ、水、酵母、さまざまな副原料、そして人の技…ビールは生命からできています。だからSPRING VALLEY BREWERYのブリュワー(造り手)は自然への尊敬の念を忘れません。

中でも、酵母(別名イースト)はビール造りにおいて重要な役割を担う大切な“生き物”です。直径5~10ミクロンほどの小さな存在ですが、麦汁(ビールの元となる麦ジュース)の中の糖を食べ、アルコールと炭酸ガスに分解します。これをアルコール発酵といい、酵母の力がなければビールはつくれません。

ビールを造るときに使用する酵母の種類は、大きく分けると「エール酵母」と「ラガー酵母」の2種類ですが、細かく分けると何百種類に及び、それぞれ特徴が違うため、どの酵母を使用するかもビール造りの重要な要素です。

※酵母の拡大画像

■エールとラガー、違いは酵母だけなんです!

「エール酵母」と「ラガー酵母」でピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんね。実は「エールビール」と「ラガービール」と言われている2つのビアスタイルの違いは、酵母の違いから生まれるんです。

発酵温度が高く、表面に浮かび上がって短期間で発酵するのがエール酵母。一般的にエールタイプのビールは、華やかで薫り高いビールに仕上がります。一方、低温で発酵し、底に沈殿しながら長期間かかって発酵するのがラガー酵母で、ラガータイプのビールは深みのある爽やかなビールに仕上がります。

もし実際に違いを感じてみたいという方はぜひ飲み比べをしてみてください。いわゆる日本で“普通のビール”と言われているピルスナースタイルはラガータイプで、クラフトビールにはエールタイプのビールが多くありますので、気軽に手に入れることができると思います。

とはいえ、ホップの種類やアルコール度数など酵母以外の要素も商品によって全く違いますので、単純な比較は難しいかもしれません!そこで、最近SVB東京が行った実験とその結果を最後にご紹介しますね。

496と裏496!?

2019年5月、SVB東京はフラグシップビールである「496」の、ホップやアルコール度数、製法などの要素はそのままに、酵母だけを別のものに変えて醸造した「裏496」を店舗限定で醸造しました。

496のビアスタイルは「IPL(インディアペールラガー) ※ 」といってラガー酵母で造ったビールですが、裏496にはエール酵母を使い、「IPA(インディアペールエール」)にしたのです。

これなら、純粋に酵母の違いが比較できますので、お客様にも飲み比べをしていただきましたが、反応は様々でした。

苦味・香りともに飲みごたえが増した「裏496」の方が好きな方もいらっしゃれば、「496」の苦味・甘味・酸味のバランスの良さと後味のキレを飲み比べたからこそ改めてわかったという方も多数いらっしゃいました。

ラガー酵母を選んだブリュワーの思い、比べることで改めて分かる良さ、面白さ。

裏496はすでに終売してしまいましたが、ビールの原料って結構奥深いんだな、ということで頭の片隅にでも入れておいていただけると嬉しいです!

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