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【新型コロナウイルス関連】業界のトップランナーに聞く!今から始めるフードデリバリー

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新型コロナウイルス対策に関する情報をCLUB 496でもお届けしておりますが、今回は、最前線でご活躍される方によるフードデリバリーのノウハウに関するインタビューをご紹介します。

●お話を伺ったのはこの方!

ゴーストレストラン研究所 代表 吉見悠紀

ゴーストレストラン研究所は2019年1月に起業。
実店舗を持たないデリバリー専門のゴーストレストラン「Ghost Kitchens」では、1店で7つの飲食ブランドを展開。地域の台所を目指してお客様に食を通しての健康をお届けし、オープンから1周年を迎えた。現在、坪100万円を売り上げるまでに成長する注目企業。

●フードデリバリーを始めるための準備・手順は?

まずは、店舗のメニューからデリバリーに向いた商品を選んで頂き、それにあった容器の選定、ボリュームや価格の設定をしてください。
それと同時にデリバリープラットフォーム(Uber Eats、出前館など)にアカウント作成を依頼してください。
その際に、メニュー一覧(価格等も入ったもの)を求められるので準備してください。
あとはそれぞれのプラットフォームの流れに従っていただくことになりますが、どこでも共通するのは「商品写真撮影」です。ご自身で用意できるのであれば、その方が早く進みます。この撮影をデリバリープラットフォーム手配のカメラマンにお願いすることも可能です。

●フードデリバリーの注意点は?

料理が「15分前後軽くシェイクされたあとにお客様に届く」という点は考慮ください。また、盛り付けや時間経過に関する衛生面のケアなどが必要になります。
それと、お客様からすると知らない配達員から手渡されることになりますので、梱包も最低限なにかしらの袋に入れるなど、容器を配達員が直接触らない配慮はあったほうが良いと思います。
日本ではないのですが、アメリカのUber Eatsではしばしば配達員がつまみ食いするなどの驚きの問題も出ておりますので。

●各フードデリバリーの比較・特徴は?

私が使用しているのは、Uber Eats、出前館、chompyの3プラットフォームなので他デリバリーに関してはここでは割愛させていただきます。

【Uber Eats】
開始までのスピード感の早さ、初期コストなど低い印象です。まずはこちらの登録を優先してよいかと思います。

出前館
ユーザー数は最も多いと思いますので登録する価値はあります。
ただ、自社で配送をしない場合は、ユーザーへの配達時間が60分を超える設定になることも多く、その場合はあまりオーダーを望めません。
自社で配送出来る!というお店の方にはおすすめです。それぞれの契約次第だとおもいますが、店舗に対してのサービス使用料は現在一番高めの設定の印象です。

chompy
まだβ版の新しいサービスです。Uber Eats同様スピード感ある対応してもらえると思いますが、まだβ版の為、登録店舗や配達エリアに制限があります。私が聞いている時点では渋谷エリアのみ。
まずはUber Eatsを登録しつつ、可能であればこちらも登録をすすめると良いかもしれません。

始める際の注意点は?

やはり先述の、「15分前後軽くシェイクされたあとにお客様に届く」という点を考慮した上で、お客様に喜んでもらえる商品を考えることが必要だと思います。お店ではアツアツで出てくるアヒージョが自慢の一品でも、お客様に届くときには、器はベタベタ、冷めて、一部油が凝固している…ということになりますので。
販促/広告に関しては、色々な考え方があると思いますが、私は「なにも販促/広告していません」。ある程度プラットフォーム側がCMなどしてお客が集まりますのであまり必要ないのではないかと思います。
お客様は「○○の△△が食べたい」というモチベーションというより「何かデリバリーで食べたい」という方が多いと思います。従って、プラットフォームの中を回遊して美味しそうであれば選んでいただけます。
すでにTwitterやInstagramでフォロワーがいる方はそちらに告知は是非したほうがいいと思います。やはりプラットフォームに払う30%以上の使用料は高いです。ですので、そういった顧客がいれば、なるべく直接販売出来ると良いかと思います。

●フードデリバリーに向いている商品は?

こちらもやはり、「15分前後軽くシェイクされたあとにお客様に届く」という点から逆算して考える必要があると思います。お寿司であれば、握りよりチラシの方が美しい状態でお客様に届く可能性が高いと予想出来ると思います。「銀の皿」など昔から握りのデリバリーをされているかたもいらっしゃいますので、やりようは色々あると思います。しかし、一つ違うのは、「銀の皿」は自社で配送されるのがベースです。Uber Eatsなど自社で配送しない場合、デリバリーの質を担保できません。

●反対に、フードデリバリーに向いていない商品は

・繊細な盛り付けが付加価値となっている商品。
・パスタなどくっついちゃう、のびちゃう商品。
(ラーメンは出前館さんが開発している容器などで麺とスープをセパレートして届けられるようになったのである程度いけそうです。)
・ストーリーなど説明をちゃんと伝えられないと価値が伝わらない商品。

新規顧客獲得の工夫は

私の場合は、先述のとおり、販促/広告をしていません。一切していないと言っていいレベルだと思います。その代わり、お客様に必要とされる商品を日夜考え開発する速度を早くするということを心がけています。
個人的に自分の普段の動線の中で、どこでテイクアウト出来るのかな〜と思い、街を歩いています。そういう生活者もいらっしゃると思うので、まずは、わかりやすく「テイクアウトできるーー!!」というのが店の外からわかれば違うと思います。
また、「#中目黒テイクアウト」とか共通のハッシュタグでお店検索できると嬉しいなとも思っています。

●リピーターを増やすための工夫は?

基本的なことでいうと、スプーンや箸などカトラリーを入れ忘れない。これが結構入れ忘れますし、お店と違ってドライバーが持っていってしまうと後の祭りです。
当店ではやっていませんが、直筆メッセージもやはり人のぬくもりがあっていいと思います。デリバリーで相手の顔が見えない分、そういうった細々とした部分で「人」を感じることは大事だと感じています。
あとは、お客様の食べるシチュエーションがお店に来店する方よりも幅が広いと思います。一人で食べる、家族で食べる、仕事しながら、遊びながら、これからは宅飲み需要も増えると思いますし、どのパターンでもというバックリした感じよりも、その商品が、どういった状況で食べてもらうのかをある程度想定したほうが、量も、値段も、内容も、お客様のシチュエーションと親和性が高くなり、リピートされる確率が高くなると思います。

●これからデリバリーを始める方へ

プラットフォーム側の意見も聞いてみました。chompyの担当者の方からは下記を気をつけてやっていただけると嬉しいとご意見いただいています。

・お店を一つのコンテンツとして考えて出店すること
・来店客とデリバリーの客は違う認識をすること
・クルーを大切にすること

やはり、お客様はプラットフォーム上でインスタを見る感覚で選ぶので、そのあたりを意識して欲しいそうです。

※本インタビューはキリンビール㈱で実施したものです。

●参考情報:各プラットフォームについて

※情報は変更されている可能性があります。最新情報は直接ご確認ください。

【Uber Eatsの始め方】

ステップ① 対応エリアの確認
東京都・神奈川県横浜市・埼玉県・千葉県・大阪府・京都府・兵庫県神戸市・愛知県名古屋市・福岡県(※一部地域)

ステップ② 公式ページでの申請・審査
公式サイトはこちらからご覧ください。

■必要な情報
店舗名・店舗住所・申請者の氏名・電話番号・メールアドレス・店舗の数・メニューの種類・1週間あたりの推定配達件数

【出前館の始め方】

ステップ① 申込手続き
・契約書類の記入(電子または紙)
・必要なデータ提供
店舗基本データ・メニュー情報・商品写真・店舗ロゴ
公式サイトはこちらからご覧ください。

ステップ② タブレット準備
・受注用の端末を準備
・専用アプリダウンロード
・受注テスト

ステップ③ 店舗ページの確認・修正
・完成した店舗ページのチェック

ステップ④ 完成した店舗ページのチェック
配達企業が店舗に挨拶
※申し込みからオープンまで通常期で約3週間~

いかがでしたでしょうか?
デリバリープラットフォームを利用されない場合でも、メニューの考え方などはテイクアウト販売などでも参考になりますね。

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