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ブリュワー3人が語る SVBコアシリーズ

SVBのビール

皆さまこんにちは!
SVBでは「私たちのビールを好きだといってくださるお客様と直接お話ししたい!」という想いから、お客様との交流イベントを行っています。
先日オンラインでブリュワーとの交流会を行ったのですが、その中で3人のSVBブリュワーがコアシリーズ6種について解説しました。
ブリュワー視点からの語りがとても興味深かったので、CLUB 496メンバーの皆さまにもご紹介いたします!
それぞれのビールへの熱い想いや裏話など、よろしければご覧ください!

●1人目は…SVB京都 ヘッドブリュワーからの解説!

SVB京都のヘッドブリュワー 辻は、SVB京都限定ビールの醸造に日々励んでいます。
本人も大好きだというSVBのフラッグシップビール「496」と、ラテのような味わいの黒ビール「Afterdark」を解説します!

【ブリュワーが語る「496」】

「496」は、初めて飲んだ時に衝撃を受けたのを覚えていて、いわゆる“普通のビール”からは感じられないような華やかな香りが印象に残ります。

このビールは「他にはないビール」だと感じています。
ホップの香りを味わえるところがとてもクラフトビールらしい。“なのに”、キレがあって飲みやすい・飲み疲れしない。
1杯目で満足してしまうのではなく、2杯目が飲みたくなるビールというところが新しいかなと思います。ここはラガータイプの特長であるキレの良さがよく出ていますね。

「496」の特長としては、甘味・苦味・酸味が高い次元でバランスしていることです。
私自身が以前大麦を麦芽(モルト)にするという仕事をしていたこともあって、麦芽にはいつも注目してしまうのですが、「496」は麦芽由来の甘味・旨味がよく感じられます。苦味もしっかりしているけど、その分甘味もしっかりしているから飲みやすい。そんな魅力的なビールですね。

【ブリュワーが語る「Afterdark」】

黒ビール独特の渋みや雑味が苦手…という方もいますが、「Afterdark」は黒ビール“なのに”甘さがたっていて、酸味とのバランスが取れています。これによって、渋みや雑味をあまり感じません
SVBではチューリップグラスで提供していますので、コーヒーのような香りを感じやすいです。さらにクリーミーな泡が乗っているので、まるでカフェでラテを飲んでいるような気分になれるビールです。

コーヒーのような香りについては、麦芽を焙煎していることに由来しています。ビールに使う麦芽もいろいろな種類を試しています。通常黒ビールは麦芽を焦がして香ばしい香りを付けるのですが、「Afterdark」では、その段階で外側の殻をとった状態で使っています。このひと手間で雑味が取り除かれているんです。
黒ビールが得意でない方にもぜひ飲んでほしいです!

●2人目は…SVB東京 ヘッドブリュワーからの解説!

SVB東京のヘッドブリュワー 古川は、コアシリーズの1つ「JAZZBERRY」の開発を担当したブリュワーでもあります。
爽やかな飲み口が人気の「on the cloud」と、本人が開発した「JAZZBERRY」を解説してもらいます!

ブリュワーが語る「on the cloud

私は「on the cloud」のフルーティーな香りがとても好きです。使われているネルソンソーヴィンというホップはよく「白ワインのような香り」と形容されますが、個人的にはマスカットやライチのようなフルーティーな香りも感じます。その香りがきれいに引き出されているので、どんなシーンでも飲める味わいですね。 また、自分の経験で、このビールを人に薦めたとき、「このビール苦手」と言われたことがありません。 好き嫌いが少ない味わいなのではと思います。

ネルソンソーヴィンと同じくニュージーランド産のホップで「モチュエカ」という品種(こちらはライチ様の香りが特徴)があります。キリンビールはこのホップを使った商品をいくつか作っていて、初めてそのホップを使用したビールを飲んだ時、そのフルーティーな香りに衝撃を受けました。 当時ホップの研究をしていたこともあって、そこからフルーティーなホップの魅力にはまってしまいましたね。なので自分自身の好みに「on the cloud」はどんぴしゃです。

また、「on the cloud」は小麦麦芽を使ったホワイトビールですが、柔らかい口当たり、苦味が強くないというところが飲みやすさのポイントになっています。
飲んでいただく際は、最初の香りの印象と、柔らかい口当たりをぜひ楽しんでほしいです。

【ブリュワーが語る「JAZZBERRY」】

私自身が開発をした液種なので、もちろん思い入れがあります。開発をしていたのは2013~2014年で、当時を思い出すと懐かしいですね。
特長はラズベリーの果汁を使うことで出せる鮮やかな色。それから、ラズベリーの酸味がアクセントになっているので、とてもさっぱりした飲み口になっています。

フルーツをビールの副原料として用いることについては、世界を見るとさまざまなブルワリーが、ありとあらゆる果物を使って挑戦しています。 どんなフルーツでも入れれば美味しくなる、という訳ではなく、「JAZZBERRY」についてもこのラズベリー果汁に到達するまでいろいろな果汁を試しました。
ベルギーではラズベリーを使ったビールが伝統的に造られているのですが、ラズベリー果汁を使って試験醸造した時に「やっぱり、ラズベリーってビールと相性が良いから長い間使われてきたんだな」と納得した覚えがあります。試行錯誤を経て生み出したベストなので、ぜひお試しいただきたいです。

●最後は…SVB マスターブリュワーが解説!

SVBのビールの“味覚”に関わる最高責任者であるマスターブリュワー 田山。
ジャパニーズホワイト「Daydream」と、キリンビールの歴史とも関連する「COPELAND」を解説してもらいます!

※「COPELAND」はタップ・マルシェでのお取り扱いは終了しております。

【ブリュワーが語る「Daydream」】

「Daydream」の一番の特長は、やはり香りの良さですね。和素材である柚子と山椒の香りが、過度に自己主張するわけでもなく、でもしっかりとした存在感がある。そんな絶妙なバランスです。
飲み口も、苦みを抑えているので柔らかいです。

ボトルから注いで飲むのも美味しいのですが、SVBでは注ぎ方や、この液種に合うグラスを本当に試行錯誤して、最もおいしく感じられる注ぎ方で注いでいます。この注ぎ方で生み出されるクリーミーな泡、口当たりの良さ、そして香りの良さをぜひお店で体感してもらいたいですね。
ペアリングに関しても面白くて、出汁のきいた和食にも合うし、お寿司にも合います。そういった意味でとてもユニークなのが「Daydream」かなと思っています。

【ブリュワーが語る「COPELAND」】

明治時代のSPRING VALLEY BREWERYの創業者であるW.コープランドの名前を使ったというところもあり、飲むたびに原点に帰ろうと思えるビールです。
原点とは、キリンビールの原点としてのスプリングバレーブルワリーの志、そしてものづくりに対しての想いです。W.コープランドのパイオニア精神、新しいビールカルチャーをビール未開の地 日本に切り拓くんだという姿勢。私たちも、新しいビール文化を作っていきたいという想いは同じです。

「COPELAND」の特長はバランスの良さと、チェコのザーツホップにこだわっているところ。ホップを一度熟成させるという凝った使い方をしているので、それによって出てくる香りがあります。
もう一つは極上の苦み。苦みの質が他のビールとは違うというか…ぜひ苦みに着目して飲んでいただきたいですし、ここは自慢できるところです。

自分たちが今立っている場所を、ビールが思い出させてくれるのはとても素敵なことだと思います。

いかがでしたでしょうか?
いろいろな原料やビールに触れてきたブリュワーだからこその視点がありますよね。
お店でお客様におすすめするときのご参考になればと思います!